「ボッチプレイヤーの冒険 〜最強みたいだけど、意味無いよなぁ〜」
第88話
帝国との会見編
<ごまかしと解呪>
「オリハルコンとミスリルをクリエイトマジックで作成ですか? ・・・なるほど、それは考えた事がなかったですね」
私はそう言うと、少し考えた振りをする。
と言うのも、出来ないと言った所で信じてはもらえないだろうと考えたからなの。
それでね、ならロクシーさんの言葉を受けて「もしかしたら出来るのかもしれない!」と私が考えたと、そんな振りをしてみせるのが一番なんじゃないかなぁと考えたわけ。
「想像もした事がなかった事ですが・・・そう言えば希少金属も無機物。クリエイトマジックで作れない道理はないですね」
そう言って一度考え込む振りをしてから、
「ギャリソン。ミスリルの塊を持っているかしら?」
「はい、アルフィン様。少量なら」
私の言葉にそう答えて、アイテムボックスから拳より少し小さい程度の金属塊を取り出すギャリソン。
そして私の前のテーブルに白いハンカチを敷き、その上にその塊を音も無く置いた。
「ありがとう」
そう言って、私は目の前に置かれたミスリルの塊を凝視する。
そして、
「<クリエイトマジック/ミスリル銀>」
魔力の篭った言葉を唱える。
できない事を承知の上で。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
結果、何も起こらない。
そう、魔法の発動した形跡すらそこには無かった。
でもまぁ、当然よね。
希少金属は魔法で精製できないから希少金属なのだから。
「う〜ん、私のミスリル銀への理解力が足らないのか、それともそもそも魔力を含んだ希少金属は魔法で作る事が出来ないのか。これはかなり興味の惹かれる題材ね。もうちょっと研究してみようかしら」
そう言って私は考え込む”振り”をする。
そしてその場は沈黙に支配され、30秒ほどたった頃。
「アルフィン様・・・アルフィン様・・・、アルフィン様!」
まるで予め打ち合わせでもしていたかのように、ギャリソンが初めは小さく、最後は少し強めな声で私の名を呼んだ。
無論これも私が演技している事が解った上での事なんだけどね。
「っ!?」
ここまで強く言われてて、初めて私は気付いたように顔をあげた。
「ご無礼を平にご容赦を。しかし、ロクシー様との御面談中です。探究心に没頭される御心は御察ししますが、今は御控えなされますのがよろしいかと」
「えっ!? ああ、すみませんロクシー様」
私は慌てて取り繕う。
目の前の要人を思考の隅から全て消し去って考え込んでしまって、とても恥ずかしがる姫の振りをして。
「素晴らしいヒントをいただいたので、もしかしたら我が国の主要産業になるかもと考えたら他のことが全て抜け落ちてしまいました。まことに申し訳ありません」
そして一度立ち上がり、丁寧に頭を下げた。
ごまかそうとしても多分無理だから、できないことを強調しようとしたんだけど・・・これでうまく行ったのかなぁ?
「否定はなさらないのですか?」
「はっ? 否定と申しますと?」
ロクシーさんの言葉に、つい鸚鵡返しで返してしまった。
だって仕方ないじゃない。
否定の為の小芝居をしたばかりなんだから。
「ルビーの事です。宝石をクリエイトマジックで作られた事を、まるで否定されなかったので」
ああなるほど。
希少金属の方が大事だったから、そちらに関しては頭からスポッと抜けていたわ。
まぬけよねぇ。
「ああ、そちらの事ですが。すみません。宝石はクリエイトマジックで作れない事が解っているので、思考の片隅に追いやられてしまいましたが、確かに女としてはそちらの方が大事でしたね」
「と言うと、宝石はクリエイトマジックで作る事はできないのですか?」
私の言葉に驚きの表情を浮かべるロクシー様。
ん? そっちの方が驚きなの?
「はい。宝石は長い年月をかけて土の中で変質してできたものですから。それを短期間で作ると言う事は時間を操るのと同じ事です。時間を操る事が出来ない以上、宝石をクリエイトマジックで作る事は出来ないと言うのが我が国での定説なのです」
これは建前。
宝石をクリエイトマジックで作れないのは当たり前なんだよね。
だって宝石は店売りできるものだし、これを魔法でポンポン生み出せたらゲームバランスが崩れてしまうもの。
クリエイトマジックがユグドラシル由来である以上、価値のある品物を作る事が出来る訳がないのよ。
「なるほど。ならば希少金属は作る事が出来る可能性があると?」
「それは研究してみないとなんとも。でも、作る事が出来たら素敵ですよね。貴重な助言を頂き、ありがとうございます」
私はそう言って頭を下げた。
「いえ、わたくしはあくまで想像をした事を御話しただけなので。しかし、それではひとつ疑問が残ります。同じ大きさで、同じく透明度が高い二つの宝石、これが現存する理由。もし宜しければお教え願えないでしょうか?」
そうだよねぇ、それに食いついてくるよね。
まぁこれに関しては時間もあった事だし、言い訳は考え付いている。
「解りました。ギャリソン、大粒に加工したルビーがあったでしょ。あれをお出しして」
「大粒のルビーですか? 少々お待ちを」
ギャリソンはそう言うとカバンを開き、その中からピンポン玉より少し小さいサイズのルビーを取り出した。
それを見て驚くロクシーさん。
それはそうだよね、こんな大きさのルビーが天然石で存在するはずがないんだから。
でもねぇ、ゲームであるユグドラシルでは普通にあるんだよ、これが。
他のゲーム同様、ユグドラシル内の大貴族がつけている指輪やネックレスでこのサイズの宝石は珍しくない。
装備によってはこれより大きなサイズの宝石を使っているものもあるくらいだしね。
だからゲームにおける大きな宝石はみんなこのサイズなんだ。
「見てのとおり、ルビーは我が国では少々大きめの原石が取れるのです。その為小さなものはアクセサリーに加工しやすいようある一定の規格で削りだされ、統一された大きさになって流通しています。これが私やまるんが小さなルビーの価値を低く見てしまった理由なのです」
「では小さなルビーは価値が低い、と?」
そうだよね、理解し辛いだろうね。
自国で高い値打ちのものであるのなら、その感はより強いと思うよ。
だからその部分はしっかりと否定しておく。
「これに関しては私の認識不足だったのですが、後ろに控えている執事が申すには小さいものも価値はこの国のものと殆ど変わらないのだそうです。私は小さなものは削りだして同じ大きさにしているくらいだから価値は低いと考えていたのですが、透明度を維持する磨きの技術料は変わらないので」
「恐れながら、少々補足させていただきたく」
私の言葉にギャリソンが言葉をかぶせてくる。
何の打ち合わせもなかったけど、彼が何かホローをしてくれると言うのなら任せてしまった方がいいだろう。
私よりよっぽど頭がいいからね。
「なぁに、ギャリソン? 伝えたい事があるのなら気にせず仰いなさい。」
「ありがとうございます、アルフィン様。宝石の加工についてでございまが、中粒に満たない原石は全て鑑定課へと回されます。そこでは透明度を一番損なわないカットを見極められ、加工が行われております。今回ロクシー様が勘違いをなされたのは支配者であらせられますアルフィン様と、有力貴族であられます、まるん様に謙譲されたルビーがその中でも特に透明度が高いものだったからではないでしょうか?」
なるほど、そういう説明なら確かに不信感は和らぐわね。
何せ私とまるんは国での最高位である6貴族と言う事になっているのだから。
「そうなの? いつも美しい宝石が届けられると思っていたけど、なるほど、皆が気を使ってくれていたのですね」
「それが臣下の勤めですので」
そう言ってギャリソンが頭を下げた。
「そういう事情でしたの。あの二つのルビーを見てわたくし、てっきり人工的に作られたのではないかと思ってしまって。お恥ずかしい限りです」
「いえ、私も事情を知らなかったので。しかし、ロクシー様が二つを比べて同じものにしか見えないと仰られたのは、我が国の宝石職人たちの磨き技術がそれだけ素晴らしいとお褒めいただいたのと同じ事。この話を聞けば国の職人たちも誇りに思う事でしょう」
そう言うと、私はにっこりとロクシーさんに微笑みかけた。
うん、これでこの話はうやむやに出来たわね。
「しかし残念ですわ。もしアルフィン様が宝石を作り出せるのであれば、宝石をちりばめたドレスやルビーだけで作られたティアラなども作れましたでしょうに」
「そんなものが作れたら素敵でしょうね」
私の話を完全に信じてくれたようで、どうやらクリエイトマジックについての話はこれで終わったみたい。
でも、どうやらこの方はそれ以外にも私に話があったみたいなのよ。
「ところで、先程も申しましたとおり、アルフィン様にお会いするにあたって少々情報を集めさせていただいたのですが、聞くところによるとアルフィン様はクリエイトマジックだけでなく神聖魔法も極めているとお聞きしました」
「一応たしなみ程度に神聖魔法を収めてはおりますが、極めるなんてとても」
へぇ、流石皇帝の愛妾さん、色々と調べてるのね。
でも、その情報の中で何か気になることでもあったのかな? 特に変わった魔法は使っていなかったと思うけど。
「いえいえ、ご謙遜なさらずに。聞くところによると、多くの村人を一度に癒したとのこと。それも骨折などの重傷者も含めて。そのような事ができる者は我が国にもおりませんのよ」
あちゃあ、そう言えば癒しの雨はマス(範囲化)系と同等の魔法だから確か6位階だったよね。
レイズ・デッドさえ使える人が殆どいないって話だから、これもまた使える人、いないだろうなぁ。
ちょっとやっちゃた感があるわね。
「それはそうでしょう。あの魔法は我が家に伝わる秘伝魔法ですから、我が国にも私以外に使える者は居りません。範囲内に居るもの全てを敵味方関係なく全て癒すと言う点で少々使いどころが難しい魔法ではありますが、災害などが起こった時ははとても重宝する魔法ですのよ」
秘伝と言う所は嘘だけど、後は本当の事だからばれる事はないと思う。
「そうでしたの。でもそれだけの癒しの力を持つアルフィン様ですから、当然復活の魔法も使う事ができるのでしょう? 我が国には一人も居りませんから、うらやましい限りですわ」
「復活の魔法ですか?」
ああなるほど、これが本題か。
「はい、アルフィン様は使う事がお出来になるのでしょう?」
これに関しては前にエルシモさんから注意を受けていたからちゃんと答えを用意してあるのよね。
私はロクシーさんの言葉を聞き、困ったような顔をして答える。
「残念ながら私は使う事ができません。いえ、それ以前に死んだ者を生き返らせる魔法なんて物が本当にこの世に存在するのですか? 死は絶対であり誰にでも訪れるもの。それを覆すなど、神が御許しになるとは思えないのですが・・・。私もこの国に来てそのような魔法の存在を聞き、驚きました。しかしこの国では誰もつかえないと聞いて、存在自体を少し疑っていたのですが」
「まぁ」
私の言葉を聞いて今度はロクシーさんが驚きの表情を作った。
う〜ん、これはどっちだろう? 本当に驚いたのか、此方の様子を疑って演技をしているのか。
どちらにしても次の言葉を聞かない事には判断できないわね。
「アルフィン様はそれだけの力をお持ちなのに復活の魔法の存在を知らないとは。我が国には使えるものは居りませんが、復活の魔法は確かに存在します。隣国であるリ・エスティーゼ王国の貴族令嬢であり、アダマンタイト級冒険者でもあるラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ嬢がその使い手だと聞き及んでおりますわ」
「そうなんですか。まさか本当に死者を蘇らせる魔法があるとは・・・少し驚きです。それはどのような魔法なのですか?」
「私も詳しくは知らないのですが・・・ロックブルズ、あなたは何か知らない?」
ロクシーさんは魔法そのものにはあまり詳しくないらしく、後ろに控えている女性騎士に声をかけた。
その言葉に彼女は少し首をかしげる。
おや?
一瞬、なにやら邪な気配がしたような気がするけど・・・
「<死者復活/レイズ・デッド>、5位階の魔法です。私もプリーストの技能を持ってはいますが残念ながらその魔法は使えないので、知っていうのは名前だけですが」
「そうなの。使い方が解ればアルフィン様が習得できるかどうか解るのですけどね」
「残念ですが、多分習得方法が解っても私は覚える事は出来ないと思います。私の魔法領域は回復魔法やクリエイトマジックで全て埋まっているので」
いや、本当は使えるんだけどね。
でもそう言っておけば習得方法を調べて私に覚えさせようと言う考えもおきないだろうから、これはその保険と言う事で。
「そうなのですか。もしアルフィン様が復活の魔法をお使いになる事ができるのであれば、もしもの時に心強いと思ったのですが・・・残念です」
うん、とりあえずこれに関しては引いてくれそうだね。
それはそうと。
「そこのあなた。えっと、ロックブルズさんでしたか?」
「私ですか? そう言えば自己紹介がまだでしたね。私はバハルス帝国の騎士、レイナース・ロックブルズと申します。以後お見知りおきを」
「この子は帝国四騎士の一人で重爆の異名を持つ我が国の誇りなの。今日は無理を言って私の護衛についてきてもらったのです。大事な方と御会いするのに、それに相応しい者をつけるべきだと考えたのでね」
そう言ってロクシーさんは笑った。
なるほど、この人は帝国騎士でもそれ相応の地位にいる人なんだね。
その割にあまり強そうに見えないけど・・・まぁ、指揮官が強い必要はないからきっと軍を率いて戦うのがうまいんだろうな、女の人だから前線にも出ないだろうし。
「ところでアルフィン様、ロックブルズに何か御用でも?」
「はい、ちょっと気になったもので。ロックブルズさん、あなた、何か呪いを受けていますね。それは何か理由があって解呪しないのですか?」
世の中には呪いを受ける事によって特定の能力を得ている人が居る、と言うか、ユグドラシルにそういうキャラが居たんだ。
もしかしたらこの人もそうなのかもしれないなぁと思ったんだけど、やっぱりそこに呪いがあるとなんか落ち着かないんだよね、巫女としては。
それでもその呪いにちゃんとした意味があると解れば少しは納得できるから、とりあえず聞いてみようと思ったと言う訳。
「チッ!」
私のその問い掛けに、さっきまで無表情だった彼女の顔が憎しみに染まる。
おまけに一国の女王に対して舌打ちしたよ、この人。
失礼にもほどがあるよね。
でも、そんな表情になると言う事はこの呪い、自分の意思で解かないでいる訳ではなさそうだなぁ。
「ロックブルズ、その態度はなんですか。アルフィン様の御前ですよ。アルフィン様、大変失礼しました」
「いえ、私は別に。それよりロックブルズさん、その呪い、私に見せてはもらえないかしら?」
私の言葉にあからさまに嫌そうに、そしてなにやら恐れるような、そう、期待してそれが裏切られるのを恐れるような表情を彼女は浮かべた。
この態度からすると、今まで何度か人に見せ、今まで誰もこの呪いを解く事ができなかったのかもしれないわね。
でもなぁ、
「恐れる事はありませんよ。解けない呪いなんてこの世にはないのです。私が見てもし解けなかったとしても、我が城にいるほかの者が解けるかもしれません。その為にも、とにかく一度見せてはもらえないかしら?」
私はなるべくやさしい顔を作って彼女に語りかけた。
あの髪の毛で隠れている部分、きっと酷い事になっているのでしょう。
あんな美しい顔に生まれただけに、その呪いは彼女の心に大きな影を落としているに違いない。
私も成り立てとは言え女の端くれだもの、そんな女性をほっとけないわ。
「本当にこの呪いを解く事ができるのでしょうか?」
「呪いの波動を少し感じただけだけど、多分大丈夫だと思いますわ。だから私に大人しく見せてもらえないかしら?」
少しの逡巡の後、ロックブルズさんは恐る恐る私に近づき、髪の毛をかき上げて呪いの痕を私に見せてくれた。
「酷い! こんなに綺麗な顔なのに」
今まで髪の毛で隠されていた顔の半分は真っ黒に変色していて、本来なら白く美しいはずのその肌は見る影もなく腫れ上がり、その姿はまるで怪談に出てくる女性のようだった。
「う〜ん、これは結構強めの呪いのようですね。モンスターが自分の命と引き換えに残した怨念の塊と言った感じかしら?」
「はい、その通りです。昔モンスターを掃討していた時、死ぬ間際にこの呪いをかけられました。これまでも何人もの高位の神官に解呪をお願いしたのですが、呪いが強すぎて未だ解くことができていません。アルフィン様、もしこの呪いを解く事が出来るのならば私はなんだっていたします。お願いします、この呪いを解いてください!」
そう言うと彼女の瞳から涙がこぼれた。
きっと辛かったんだろうね。
うん、大丈夫、この程度の呪いなら解くのなんて簡単だから。
「大丈夫よ、心を静かに、目を瞑って私に全て任せてくださいね。<リムーヴ・カース/呪い除去>」
私は掌をロックブルズさんの顔に向けて呪文を唱えた。
すると解呪の光が広がり、彼女の顔にかけられていた呪いを溶かしていく。
そしてその光が消えた後、彼女の顔には一点の曇りもなく、元通りの美しい肌になっていた。
無事解呪成功である。
まぁちょっとすごい事をしたみたいに言ってみたけど、100レベルの巫女である私が使う5位階魔法だからなぁ、この世界の、それもこの人が討伐できるモンスターの呪い程度なら解けて当たり前なんだけどね。
「すごい・・・」
私の魔法を見てロクシーさんは言葉も無いみたい。
そしてロックブルズさんだけど、ぺたぺたと自分の顔を触り、腫れが全てひいている事を確認しながら、なにやら夢でも見ているようなぼやけた顔をしていた。
「ギャリソン」
「はい、アルフィン様」
私が一言かけると、ギャリソンはさも当然と言わんばかりにいつの間にか手に持っていた手鏡を私に渡してくる。
ホント、有能過ぎる執事だわ。
「ほら、これでもう大丈夫。呪いは全て解けたわ」
私はそう言って手鏡でロックブルズさんの顔を映し、彼女に自分の肌が綺麗に治っているのを見せてあげる。
「うっ、ううっ・・・」
美しく蘇った白い素肌に大粒の涙がこぼれる。
今までよほど辛かったのであろう、彼女は自分の顔を見た途端に嗚咽をあげ始め、次の瞬間周りの目も気にせず、まるで少女のように声を上げて泣き始めるのだった。
あとがきのような、言い訳のようなもの
レイナースですが、web版なので顔は黒く変色していますが膿は出ていません。
あちらでは黒い痣になっていると言う表記だけなのですが、それだと治した時にあまり喜んでくれなさそうなので、腫れ上がっていると言う事にしました。
まぁ、皮膚が変色しているだけでも、女性にとっては大変な事なんでしょうけどね。
さて、前にも出てきた<ヒーリングレイン/癒しの雨>ですが、完全にオリジナルの魔法です。
D&Dにはマス・キュア・ウーンズという範囲治療魔法があるんですけど、この魔法は6人までしか治せないんですよね。
これを魔法効果拡大した所で意味はないし、トリプルマジックを使った所で人数が18人になるだけです。
なのでこのような魔法を作ったのですが、この説明、17話でしてなかった事が今回の話を書くに当たって読み直して初めて気が付きました。
ちゃんと書いたつもりだったんだけどなぁ。